書の掛軸

茶掛け (2)

書の掛軸とは

書の掛軸は、掛軸の種類の中でも文字通り書が書かれたものを指しますが、一般家庭の床の間にある装飾目的の通常の掛軸の他にも様々な種類があります。

例えば茶掛けは茶室に飾ることを目的としたもので、待合いや寄付き、点心席に合わせて異なるものが用いられることが多いです。

また季節感を出したい場合に季節もの掛軸をシーズンに合わせて掛けたり、縁起物の掛軸を願掛けに用いる場合もあります。

慶事、神事、仏事でも掛軸は定番です。やはり日本人の生活においてとても浸透している文化だといえるでしょう。慶事、神事、仏事掛けは仏画、曼荼羅に名号や経文といった書入り柄人気ですが、仏教のお宅であれば教義に関するものが選ばれます。

一般家庭の床の間だと、1年中掛けっぱなしの年中掛け、特別な日に飾るめでたい寿ぎの掛軸もあるので、改めて掛軸は幅広く奥深いことが分かります。

禅語の掛軸の意味・種類

禅語の掛軸ー大橋香林 一行書 本来無一物

禅語の掛軸は一般的に掛軸に書かれているもので、禅の高僧が修行により得た心を言葉にしてあらわすものを指します。

一般家庭の床の間の掛軸にも、この禅語が書かれているはずですから、興味を持ったらじっくり目を通してみることをおすすめします。

円相 無 福寿や日々是好日 一期一会、松樹千年翠 洗心 喫茶去といったものが禅語で、茶掛け 茶道 茶事 茶会でも状況に合わせて選ばれます。

禅語はそれぞれに深い意味や考えた方があらわれますから、1つ1つ覚えていくと、理解が深まり読み解けたり意味が実感できるようになるでしょう。

漢字かな交じりの書 掛け軸の掛軸の意味・種類

漢字かな交じりの書

漢字かな交じりの書はそのままの意味で、漢字とかなが交じっている掛軸を指します。

漢字のみの掛軸と違って、遊び文字 自由な発想で表現できることから、比較的カジュアルなものだといえます。画賛 禅語の他に水墨画 墨絵 筆文字もあって、床の間以外 リビングにも最適でインテリア 贈り物にもなりますから、割と幅広く活用できます。

掛けて楽しむだけでなく、自分で書く文化もありますし、自分の作品を掛軸にする楽しみ方にも繋がっています。

詩歌の掛軸の意味・種類

詩歌の掛軸ー与謝野晶子 和歌

詩歌の掛軸は漢詩 画賛が中心で、詠草 古筆 墨跡などに見られる掛け軸の種類です。

室礼で用いられてきたもので、茶人や文人に愛されてきた歴史があります。

文化的に詩歌の掛軸は漢文で書かれていますから、現代人からするとすらすら読むのは大変です。しかし、歴史や文化を感じ取ったり、興味を持って見る切っ掛けになるのは確かです。

歴史が古いものには希少価値がありますが、割と手頃なものもありますから、手に入れるのはそれほど難しくないです。ただ意味が分からないと雰囲気ばかりで心の底から楽しめませんから、詩歌の掛軸を掛けるなら意味が分かるものを選びたいところです。

神事、仏事掛けの掛軸ー奉秋 御神号

神事、仏事掛けの掛軸ー奉秋 御神号

神事、仏事掛けの掛軸は年中掛け 床の間を始め、名号 仏教 宗派 法事 法要の際に用いられるものです。

御宝号は真言宗で唱えられる文言で、南無大師遍照金剛が広く知られています。真言宗以外のお宅でも、太陽の神様でもある御神号 天照大御神の掛軸を掛けることができます。

南無阿弥陀仏から始まる六字名号 釈迦名号 御題目なども、神事、仏事掛けの掛軸の定番ですから、種類が多く宗派を問わず幅広く用いられています。

神事、仏事掛けの掛軸はその性質上、何らかの宗教や宗派と関係するので、掛けるお宅によって内容が異なることが珍しくないです。

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