花鳥もの掛軸とは?

四季おりおりの草花、樹木、大自然の織りなす一場面を写しとった一幅の掛軸で、家の中にいながら季節を感じられるものです。

草花、樹木にたわむれる鳥や昆虫、動物たちも季節を演出する一助となっています。バリエーションも多種多様で、お気に入りを見つけやすいジャンルでもあります。

季節感をお部屋に演出したり、感じ取る目的で四季折々のものを描いているものと、縁起物として一年中掛けることができるものがあります。

いずれにせよ、鳥、花、動物、魚介など様々なものが登場します。また、描かれる動植物の中には意味が込められているものがあります。

竹の掛軸

竹は、まっすぐでもしなやかさがあって曲がっても折れにくいうえ、その驚異の成長力から、人としての理想の一つの象徴ともされています。

生命力の強さと青々としてまっすぐ伸びる様子から、子孫繁栄を意味し、清浄な植物のひとつとされ、冬の寒い季節に友とすべき三つのもの「歳寒の三友」の一つにあげられます。

「歳寒」は冬の寒い季節。転じて、乱世や逆境のたとえとも言われます。

また文人は、書と画の中間項のような新しいジャンルの墨戯として、墨竹という表現方法で竹を描いています。

魚類の掛軸

卵を多数生むことから、子孫繁栄、成長、出世を祈ることを意味します。

つる植物の掛軸

豆やブドウなどは長くつながって伸びていくことから子孫繁栄を意味します。

罌粟(ケシ)の花の掛軸

罌粟(ケシ)は、中国語読みで「罌」と「嬰」と「迎」が同じ読みのため、子供を迎える、子供の誕生を願う意味があります。

蝶と猫の掛軸

長寿を意味します。

年中掛けの花鳥もの掛軸とは

季節を問わずに一年中掛けられる花鳥画の図柄があります。 最初に選ぶ掛軸としてもおすすめです。 以下のものが有名です。

牡丹の掛け軸

牡丹は4月から5月に咲く初夏の花ですが、華王や富貴花とも呼ばれて、花々の中で最も高貴な花とされ、おめでたい意味にもなります。

なので、季節ものとしてだけでなく年中掛けとしてお使いいただけます。

気品溢れる花の姿から、ご来客時に「最上級のおもてなし」の思いを込めてお使いいただけます。

四君子の掛軸

四君子は、梅、菊、蘭、竹の四つの植物を一同に組み合わせたものをいいます。

君子とは、徳が高い人格者であり、清らかで高潔な人のことをいいますが、君子として持つべき心がけを、この4つの植物に見出し、草木の中の君子として称えたものとされます。

蘭は、よい香りで品格を持つとされ、

竹は、寒中においても青々として曲がらずまっすぐに伸びること。

梅は、雪の中春の訪れを告げて最初に花を咲かせる強さを。

菊は、気を満ち、邪気をはらう延命長寿の花とされることから、君子として必要な性質を象徴していると考えられました。

また、中国では、画題としてこの四君子が用いられ、春は蘭、夏は竹、秋は菊、冬は梅と、四季を通じるテーマにもなっています。

季節ものの花鳥画掛軸とは

本来、日本には四季にあわせて床の間の掛軸を掛け替える文化があります。

季節に合わせて掛軸を掛け替えるのはとても楽しいもので、お正月に年神様をお迎えするために門松を立てたり注連縄を飾るのと似て、今年もいつも通りにこの季節を迎えることができたという喜びをあらわしているのでしょう。

現代において空調のきいた生活空間でさえ掛軸を掛けると春夏秋冬の季節を感じることができます。

掛け替えのタイミングは、その季節がくる少し前ちょっと早いかな?ぐらいのころに掛け替えると次にやってくる季節をお迎えする準備が来ますね。

春の掛軸

季節を感じられる掛軸として、春に掛ける代表的なものは、春の訪れとともに一斉に咲き誇る桜です。

桜は日本の国花であり、海外の方にもとても人気が高い花です。

ふんわりと華やかに咲いたと思えばはかなく散りゆき、美しい散り際には、日本の侘び・寂びの心を感じさせてくれます。

掛ける時期は寒桜が先始める1月下旬から満開になる4月初めを目安にお楽しみいただけます。

夏の掛軸

夏に掛ける代表的なものは、川蝉・鮎・青い楓・紫陽花といった涼しげな爽やかな色彩が醸し出し清涼感がある花鳥が中心です。

特に川蝉は羽の色から「翡翠」とも呼ばれる夏の代表的な鳥であり、狙った獲物を確実に仕留めるところから大願成就に通じるといわれる夏の縁起物です。

掛ける時期は4月中頃からから8月のお盆前までを目安にお楽しみいただけます。

秋の掛軸

秋に掛ける代表的なものは、秋草や紅葉・柿といった色づきのある植物です。紅葉の朱色に染まった山景色は古来より多くの人々に愛されており、熟れた柿の実と小鳥の構図も晩秋の風物詩として現在でも親しまれています。

実りの秋、収穫の秋という自然の恵みを堪能していただけます。

掛ける時期は8月から11月までの間です。

冬の掛軸

冬に掛ける代表的なものは、年末の慌ただしさと年越しの厄除けの「南天」や、年明けに縁起の良い「紅白梅」などです。

年の初めのおめでたさを演出するのには相応しい華やかさがあり、また年明け最初に花を咲かせる梅は、厳寒の中においても見事に花を咲かせることから忍耐強さと大願成就に繋がるといわれています。梅には鶯が定番で、春の訪れを感じさせる縁起図です。

掛ける時期は11月から2月までが目安です。

毎月ごとの花鳥もの掛け軸とは

月ごとの掛け軸としての一例として有名なものは、1月は紅白梅・福寿草、2月-椿・蘭、3月-桃・菜の花、4月-桜・木蓮、5月-花菖蒲・柳、6月-牡丹・紫陽花、7月-芙蓉・竹(笹)、8月-朝顔・蓮(睡蓮)、9月-菊・萩、10月-秋桜・紅葉、11月-柿・蔦、12月-南天・山茶花など。

それぞれに多くの意味がこめられたものもあり、隠された意味を探れるなどの知的好奇心をくすぐられるものが多いです。

花鳥もの掛軸は、遠い昔、唐の時代から存在し、和漢の融合を経て現代人の生活にも合うよう変化、進化し続けるの画題といえます。

そして、自然に恵まれた日本の美しさをご自宅で味わえる楽しみがあります。

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