桃の節句の掛軸

JY1618-9◆◇掛軸 中村貞以 立雛図 半切立 物故作家掛軸 (2)

桃の節句の掛軸とは

桃の節句、ご節句の一つで雛祭でもある3月3日になります。

雛祭のときには雛人形を飾る習慣があるわけですが、雛人形には桃の掛軸を合わせて飾るのが良いとされます。

掛軸や雛人形は、女児の健やかな成長と厄除に良いとされているものですが、最近は人形ではなく童の内裏雛も利用する人が多くなっています。

五人囃子は、楽曲の「楽しいひなまつり」の中で登場する笛や太鼓を演奏して婚礼を盛り上げるなどの役目を持つもの、髪の毛は結わずにおかっぱのような童形のお人形です。

なお、雛人形は桃の節句のときには、本来の厄除の意味がつよい流し雛を飾ることになりますが、桃の節句のときには貝合せや白酒,雛遊びなども取り入れるなどして女の子の成長を祈願しましょう。

桃の節句とは

節句は中国から伝わったものとされているのですが、本来の節句は現代のように5つではなくかなりの数が存在していたようです。

江戸時代の頃に現在の5つに集約されたなどの歴史があるようで、桃の節句でもある雛祭は江戸時代頃から雛人形を飾って雛祭が執り行われるようになりました。

女子の誕生と成長を寿ぐ歳時記に記載があることや、元は古代中国の厄除,上巳の節句であり日本古来の[水に流す]風習と習合して女児の厄払[流し雛]に変化した、このような経緯があるといいます。

退魔吉祥の「桃」と季節が重なって桃の節句とよばれるようになった、このようなことも歴史の中には存在しています。

元は古代中国の厄除,上巳の節句といった部分についてみると、中国の中では身を清めることで不浄を祓う習慣が存在していた、これが平安時代の頃に日本に伝わって当時はやっていた雛遊びと合わさり雛祭が行われるようになりました。

室町時代には日付が変わらないようにするため3月3日に桃の節句が固定されたようです。なお、雛人形を飾る前には、人形自体が身代わりと考えられていたので川に流していた、時代と共に人形作りが発展してその風習もなくなり、飾るようになったといわれています。

桃の掛軸

桃の節句は旧暦の3月3日の頃になると桃の花が咲き始めること、果物の桃には魔よけの効果が期待できる、このようなことから言い伝えられているといいます。

桃の木というのは、元々中国で魔除けの力がある樹木とされていた、上巳の節句と季節が重なり桃の節句が誕生したなどの歴史もあります。

掛軸を飾るときには、桃の節句に相応しいものになるけれどもそれは桃の木などが描かれている作品が代表的です。

上巳の節句と季節が重なりといった部分ですが、以前は上巳と呼ばれていたときが桃の節句であり3月の上旬の巳の日を指します。

また、3月3日頃には桃の花が咲くだけでなく桃の木そのものに邪気祓いをする力があると信じられていた、そして雛祭には雛人形と一緒に桃を飾るような習慣が広まったようです。

桃は、神事に取り入れられることが多い花になるのですが、雛人形と一緒に飾ることで女の子は健康で美しく成長する、このような願いが込められているようです。

桃の節句のときの掛軸は、雛人形の後ろに飾るのがお勧めで人形と同じく払魔効果を願って適したものを選択することをおすすめします。

ちなみに、中国から伝わった桃の節句は日本ではひな祭りと習合していることは言うまでもありません。

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