名号掛軸

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名号掛軸とは

名号掛軸とは帰依(きえ)する対象の名号を掛軸にしたものです。

名号(みょうごう)とは仏陀や菩薩の称号をさします。名をもって号(さけ)ぶという意味があります。

悟りの境地に達した者、特に、釈迦(しゃか)の名称ををさしますが、悟りを求め、衆生を救うために多くの修行を重ねる菩薩の称号でもあります。

仏教ではこれらの名号を唱えることに功徳(くどく)があるとされ、大きな意義を認めます。

そのため、掛軸として掛け、拝することに意味があります。

名号掛軸の種類には以下のものがあります。

・六字名号(南無阿弥陀仏)掛軸

・九字名号(南無不可思議光如来)掛軸

・十字名号(帰命尽十方無光如来)掛軸

・釈迦名号(南無釈迦牟尼仏)掛軸

・御宝号(南無大師遍照金剛)掛軸

浄土宗・浄土真宗では六字名号『南無阿弥陀仏』の6文字の掛軸。

浄土真宗の宗派の1つである真宗大谷派で、脇侍(脇掛)として掛ける九字名号『南無不可思議光如来』の9文字と十字名号『帰命尽十方無碍光如来』の10文字の掛軸。

臨済宗・曹洞宗・黄檗宗など禅宗の宗派で使われる釈迦名号『南無釈迦牟尼仏』の7文字の掛軸。

真言宗で掛ける、御宝号  『南無大師遍照金剛』の8文字の掛軸。

宗派によって掛けるお名号が違います。

これは南無(帰依(きえ)する=拠り所とするの意味)のあとにくるものが宗派によって違うということからそうなります。

浄⼟宗や浄⼟真宗では阿弥陀さま、禅宗ではお釈迦さま、真⾔宗では弘法⼤師(空海)さま、⽇蓮宗では法華経(ほっけきょう)と異なることからの違いとなります。

ここでは、経典に帰依して御題目を唱えるのではなく、仏陀や菩薩の名号を唱える宗派で掛ける掛軸を取り上げ、それらの違いについての説明にとどめ、詳しくは他の章で、それぞれの宗派の歴史を紐解きながら、何故、人々がそれらの文字を拝し唱えて、敬い尊ぶのかについて触れていきます。

名号掛軸はいつ、どんな時にかけるのですか

春のお彼岸、秋のお彼岸、月参り、お盆、法要の際などのすべての仏事にお飾り頂けます。

また、仏間などでは先祖への感謝を捧げ、家内安全を願って年中掛けとしてもお掛けいただけます。

六字名号 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)掛軸

JY1501 南無阿弥陀仏

浄土宗・浄土真宗で使われる称名念仏「南無阿弥陀仏」を書にした掛軸です。

仏教の目的は人が「仏(=真理を悟った人)」になることにあります。

「真理を悟った人=仏」は、すべての事柄をありのままに見る「智慧」を獲得し、あらゆる人に対し平等の「慈悲」を実践できる人だということですが、浄土宗の開祖・法然上人は、それまでの仏教ではこの「智慧」や「慈悲」の獲得が、万人には開かれていないということに思いをはせ「凡夫」という人間観を見出しました。

「凡夫」とは煩悩にとらわれ、片時も欲望から自由であることができない普通の人間です。

その「凡夫」がそのまま「仏」となる仏教の教えがあるはずだと法然が考えたところから「阿弥陀仏の本願力によって救われてゆく称名念仏=南無阿弥陀仏」は発見され、浄土宗の根本行になりました。

そして法然上人の弟子であった親鸞聖人はその教えを広く伝えたことでその寂後、浄土真宗が生まれます。

浄土宗・浄土真宗では人は亡くなったらただちに成仏するため、特に浄土真宗では死者への供養という概念がありません。 礼拝の対象も亡くなった方ではなく、すべてを救ってくださる阿弥陀如来になるため、この「南無阿弥陀仏」の書を第一に考えるのです。

(画像) 小林太玄 「南無阿弥陀仏」

九字名号 南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)掛軸

九字名号(南無不可思議光如来)掛軸は、浄土真宗の宗派の1つである真宗大谷派で、脇侍(脇掛)として掛けます。阿彌陀如来の光明の不可思議を賛嘆した名号です。

向かって左に九字名号『南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)』、右に十字名号『帰命尽十方無礙光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)』を掛けます。

十字名号 帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)掛軸

十字名号(帰命尽十方無碍光如来)掛軸は、浄土真宗の宗派の1つである真宗大谷派で、脇侍(脇掛)として掛けます。『尽十方無碍光如来』は阿彌陀仏のことであり、「南無阿彌陀仏」というに等しい意味です。

向かって左に九字名号『南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)』、右に十字名号『帰命尽十方無礙光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)』を掛けます。

釈迦名号 南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)掛軸

JY1504 掛軸 北川秋月 釈迦名号 「南無釈迦牟尼仏」

釈迦名号(南無釈迦牟尼仏)の掛軸とは臨済宗・曹洞宗・黄檗宗など禅宗の宗派で使われます。

宗派によって掛けるお名号が違くのは、南無(帰依(きえ)する=拠り所とするの意味)のあとにくるものが宗派によって違うのは、敬い尊ぶ対象が違うからです。

そのため、禅宗ではお釈迦さま、真⾔宗では弘法⼤師(空海)さま、⽇蓮宗では法華経(ほっけきょう)です。

仏事の掛軸は一家に一幅の大切なお道具です。

しかも、法事やお盆などに掛けるとなると、どの掛軸よりも多くの方に見ていただく掛軸となりますので、よく吟味してお選びいただきたいと思います。

釈迦牟尼仏とは、お釈迦さまのことです。

釈迦族の牟尼(僧)にして仏(悟りを開いた状態)なる者という意味です。

御宝号 南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)掛軸

JY1489掛軸 倉橋弘祥「南無大師遍照金剛」

御宝号の掛軸とは、真言宗で掛ける掛軸です。  南無大師遍照金剛の「大師遍照金剛」は弘法大師空海のこと。弘法名号とも言います。

空海は唐・長安の青竜寺で真言密教を極めて師の恵果から灌頂をうけ、その際の灌頂名が遍照金剛です。

「太陽の如く明るい光を照らす慈悲と、人を幸せにする仏の如き砕けることのない智慧の持ち主」という意味がある大日如来の別名でもあります。

「南無」は「私は帰依する」を意味しており、「南無大師遍照金剛」の8文字で「弘法大師空海に帰依する」の意味になります。

また、仏間などでは先祖への感謝を捧げ、家内安全を願って年中掛けとしてもお掛けいただけます。

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