神画の掛け軸とは

神画の掛け軸とは

御神号や神像、神話をあらわした掛軸です。

寿ぎや縁起、開運の意味で掛ける掛軸で、「かみさまのご利益を祈願する」ための掛軸ととらえるといいのかもしれません。

神道ではかみさまを人の姿であらわす習慣が元来少なかったのですが、江戸時代になって、神様を像として描くことが広まりました。    江戸中期になって七福神信仰が盛んになったことも神さまの像の人気を後押ししたのかもしれません。

仏教の本尊のような風格がある作品も生まれ、幕末以降は神話の場面や歴史画的要素が強い神さまの絵もたくさん描かれ、様々な神様が人の姿で描かれるようになっています。

御神号

「天照大御神」の書幅を言います。

武道の道場などで「鹿島大明神・香取大明神」の書を掛けることもあり、これも御神号の一つです。

恵比寿天

伊邪那岐命・伊邪那美命の間に生まれた「蛭子(ヒルコ)」、もしくは大国主神の息子である「事代主神(コトシロヌシ)」とされて祀った神で、七福神の中で唯一日本由来の神さまです。

日本書紀で蛭子がイザナギ・イザナミの3番目の子ということで「恵比寿三郎殿」という古い呼び方も有名です。

右手に釣り竿を、左手で鯛を釣り上げているか抱えている姿で古くは「大漁追福」の漁業の神でしたが、時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神となりました。

恵比寿の元の神が誰かという解釈は神社ごとにも違うようで、流された蛭子命の漂着伝承をとっている代表が兵庫県の西宮神社とされ、事代主神だとする神社の代表格が大阪の今宮戎神社のようです。

ちなみに「恵比寿・大黒」と並んで描かれることが多いのは、恵比寿が大漁追福の漁業の神で大黒が五穀豊穣の農業の神であることと、大黒天の習合の一人が大国主神、恵比寿の元になった神が大国主の子の事代主神であることから二神が親子だからだと言われています。

大黒天

大黒天と漢訳された元の名はサンスクリット語「マハーカーラ神」ヒンドゥー教の主神の一人、シヴァ神の別の姿とされている神が元となります。

この強烈な戦闘神はどういうわけかアジア全域で主に仏教の福財神としての民間信仰を集めるようになりました。

日本には密教とともに伝わり、最澄が比叡山で毘沙門天・弁才天と合体した三面大黒を台所の神として祀りはじめたことで、それがいつしか民間に広まったとされています。

それを本地として日本古来の神、大国主神が習合して食物・財福を司る大黒天となったようで、江戸時代には米俵に乗り福袋と打出の小槌を持った現代の形になります。

袋を背負っているのは大国主が因幡の白兎の話で兄弟神たちの荷物を入れた袋を持っていたためと、大国主がスサノオの計略によって焼き殺されそうになった時に鼠が助けたという神話から鼠は大黒天の使いとなりました。

毘沙門天

元はインド・ヒンドゥー教のクベーラ神(ヴァイシュラヴァナ)。    古代インドでは財宝神でしたが、仏教に取り入れられてから仏法を守る戦いの神として、日本では毘沙門天と呼ばれて信仰されました。    仏教における天部(インド由来)の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊としては多聞天としてに表わされる武神です。

ちなみに四天王の一尊としては「多聞天」、独尊像としては「毘沙門天」と呼ぶのが通例のようです。

一般に広まった毘沙門信仰は平安時代の鞍馬寺が発祥で、中世を通じて福の神として恵比寿・大黒天に並んで人気を誇るようになり、七福神成立の嚆矢にもなりました。

室町時代末期には日本独自の信仰として七福神の一尊とされ、江戸時代以降は特に勝負事に御利益ありとして崇められています。

弁才天

七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の芸術・学問などの知を司る女神、サラスヴァティー神。

漢訳されて「弁才天」または「辯才天」として仏教に取り入れられ、天部の一つとして仏教の守護神となって音楽・弁才・財福・知恵の徳のある天女となりました。

奈良時代に日本に伝わり、大黒天・毘沙門天・恵比寿とともに福の神としての信仰が高まり、江戸時代に七福神の一柱として人気を集めました。

七福神としては福財神の特徴が強調されて「弁財天」と表記されることが多く、元のサラスヴァティー神が水と豊穣の女神だからか、水神や龍神としての側面も見られる神さまです。

福禄寿

古代中国・道教の神で南極星の化身の南極老人、または、道教の宋の道士天南星とされ長寿と福禄をもたらす神です。

同じく七福神の寿老人と同一神とされることもありますが、元々道教で強く希求される3種の願い、すなわち幸福(血のつながった実の子に恵まれること)、封禄(財産を得ること)、長寿(健康な状態での長命)の三徳を具現化した三位一体の神格です。

背が低く長頭で白い長髭をはやし、経巻を結んだ杖を持つ、七福神の中でもひときわ目立つ風貌が特徴です。

寿老人

道教の神で南極星の化身の南極老人。福禄寿と同一神とされることもあります。

日本の七福神の一人としては白鬚明神や武内宿禰と習合されることもあり、どちらも長く立派な髭が特徴です。

布袋

中国・唐末時代の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教僧が神格化した神さまで、常に大きな袋を背負っていたことから布袋尊者と呼ばれたそうです。

そのおおらかな丸々とした風貌が人々に好まれて、風変りな姿の放浪僧ながら人々を満ち足りた気持ちにさせる不思議な力を持っていたらしく、また、その大袋から財を出して衆生に与えたとも言われています。

自身の死の間際に残した詩によって、布袋は弥勒菩薩の化身ともいわれるようになり、庶民には福の神の一人として信仰を集めました。    日本では室町時代後期に七福神に組み入れられるようになり、大本山清荒神清澄寺では三宝荒神の眷属ともされています。

広い度量や円満な人格、また富貴繁栄をつかさどるものと考えられ、所持品である袋は「堪忍袋」とも見なされるようになりました。

衆生によく関わったことからか、美術工芸の世界では子供と一緒によく表わされる神さまで、子宝のご利益がないといわれる七福神のなかで唯一「布袋の子だくさん」と子供に恵まれるご利益があるとされる神さまです。

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