仏画(仏事)掛け軸

仏画(仏事)掛け軸とは?

仏事の掛軸は、仏画や名号・経文などの書、蓮や蝶等仏教に関係ある絵画など、主に仏を祀るためや教義をあらわすための掛物です。

現在では仏事の掛軸は弔事や年忌法要、お彼岸、お盆といった先祖供養の席で飾ることが多いので、その用途に合わせて選びましょう。

お亡くなりになった方への想いが強い、まだお亡くなりになって期間の経っていない間の法要では、家にご宗派があれば名号や宝号・題目などの教義の中心になる書の掛軸などが一般的に良いとされています。

仏様への想いが少しでも軽くなっていけば、仏に関係する少し軽い題材に掛け替えていくのも良いでしょう。書なら「夢」・「仏心」、絵画なら「観音菩薩」・「地蔵尊」など仏画。彼岸や盆なら還ってきた魂の乗り物といわれる「蝶」・「蜻蛉」なども仏様が天上から私達を見守ってくださっていることを感じ取れてよいものです。

お参りいただいているご住職様にご相談されるのもよいでしょう。

御名号・御宝号・御題目

各宗派で教義の根幹となる最も格の高い掛軸です。「南無~」は~に帰依する、信奉する、という意味で、「南無阿弥陀仏」であれば阿弥陀如来に帰依するという意味になり、お念仏である「南無阿弥陀仏」を書に記したものが御名号となります。

浄土宗・浄土真宗で使われる「南無阿弥陀仏」を六字名号、禅宗で使われる「南無釈迦牟尼仏」は釈迦名号と呼ばれています。真言宗では御宝号「南無大師遍照金剛」、日蓮宗系だと御題目「南無妙法蓮華経」など、家の宗派によってお選びいただく掛軸です。

名号についての詳細はこちらをご参照ください。

十三仏掛け軸

初七日から始まり四十九日で7回、その後百ヶ日法要、一周忌(1年目)、三回忌(2年目)、七回忌、十三回忌、三十三回忌と、全部で13回、それぞれの法要を司る仏様があるという信仰が室町時代に中国の道教,十王信仰をもとに出来上がり、日本で広まりました。    この一幅ですべての法要で使うことができますが、浄土宗・浄土真宗では掛けません。

仏画(観音など)の掛け軸

江戸時代以降、観世音菩薩などの仏画をかける家が増えたようで、多くの作品が残っています。

おそらく宗派などにこだわらず衆生を救済してくださる仏として信仰を集めたのでしょう。

近代では野仏(地蔵尊)なども人気です。

遠忌法要や決まった宗派を持たない家で掛けやすい軸です。